「ピラティスって、やったほうがいいんですか?」
15年前、私がピラティスを始めた頃によく聞かれたのは、もっと手前の質問でした。

「ピラティスって、何?」
説明すると、「ああ、ヨガみたいなものね!」。
いや、似ているところもあるけど、ちょっと違う。ヨガも大好きです。でも、私の体にはピラティスがしっくりきました。あれから15年。今や世界中でピラティスが人気だなんて、当時の私に教えてあげたいです。「説明、もうちょっと楽になるよ」って(笑)。
これほど広がった理由の一つに、コロナ禍があったのではないかと私は思います。
外に出る機会が減り、体を動かす時間も減った。気分まで沈みがちになって、「そろそろ体を動かしたい。でも、いきなり激しい運動はちょっと……」と感じた方も多かったのではないでしょうか。
そんなとき、ピラティスはちょうどいい。
今の体の状態に気づきながら、呼吸をして、無理のない範囲で動かしていく。昨日までソファと仲良しだった人が、急に全力疾走する必要はありません。ソファとも円満にお別れしなくて大丈夫です(笑)。
マットピラティスも、もちろん素晴らしい運動です。ただ、自分の体の位置や動きをつかむのが難しいこともあります。そんなときはマシンの力を借りると、体を支えてもらいながら動ける。無理なく始められて、「これなら続けられそう」と思えることが大切なんです。
では、ピラティスは誰にとっても絶対に必要なのか。
運動の方法は、ほかにもたくさんあります。散歩が好きなら散歩もいい。ヨガが好きならヨガもいい。大事なのは、自分に合う方法で体を動かし続けること。
そのうえで、私にとってピラティスは、なくてはならないものです。
15年間続けてきた今も、自分の体に目を向けるたび、「あ、ここが頑張りすぎてるな」「今日はここを動かしてあげよう」と気づかされます。体って、黙っているようで、けっこう話しかけてきているんですよね。こちらが聞いていないだけで(笑)。
運動不足を感じている方にも、私はピラティスをおすすめしたいです。
「ピラティスって必要?」と思ったら、まずは一度、体を動かしに来てください。終わったあとに、ご自分の体に聞いてみましょう。
「どう? これ、またやりたい?」
体が「うん」と言ったら、それがいちばんの答えです。