
皆さん、ピラティスって、もともとは人の名前だということをご存じでしょうか?
ドイツ生まれの男性、その名もジョセフ・ピラティスさん。
83歳で亡くなられたのですが、長年、ご自身のメソッドを指導し続けた方です。パートナーのクララさんも、一緒にその指導を支えていました。
そして私、ピラティスさんの昔の映像や写真を見るたびに思うんです。
「先生、今日もパンイチですね」
こちらがレギンスの色や、体形を隠せるトップスを選んでいる間に、創始者はパンツ一丁。
隠す気、ほぼゼロ。
体そのものが名刺。
しかも、その引き締まった姿を見ると、
「年齢って、数字だけではわからないなあ」
と、しみじみ感じます。
もちろん、若々しさを見た目だけで決めることはできません。
でも、立ち姿や歩き方、体の動かし方から伝わる印象って、ありますよね。
私も現在54歳。
ありがたいことに、ときどき
「54歳には見えないですね」
と言っていただきます。
そういうお言葉は、遠慮なく受け取る方式です。
聞き返して、もう一回言ってもらいたいくらいです(笑)。
昨日も、ハロウィンでチャイナドレスを着ていたら、
「どうしてそんなにスタイルがいいの?」
「何をしているの?」
と聞いていただきました。
そこで私、正直に答えました。
「ピラティスしかしてません」
営業トークみたいですが、本当にそうなんです。
あれもこれも取り入れる時間がない。
仕事して、ご飯食べて、用事を済ませたら、もう夜。
美容と健康のために一日あと3時間ください、という生活です。
その点、私の場合はピラティスが仕事。
体を動かす時間が、仕事の中にある。
これは本当に、ラッキーだなと思っています。
ただ、自分で動くときは、指導者だろうが何だろうがお腹がプルプルします。
職業による免除制度はありません(笑)。
そんなふうに続けてきた私が感じるのは、若々しい印象には、体重だけでは語れないものがあるということ。
同じ服でも、背中がすっとしている。
肩に余計な力が入っていない。
立ったり座ったりする動作が、しなやか。
そういう姿に、私は素敵だなと感じます。
目指したいのは、若い頃の体に戻ることより、これからも気持ちよく使える体を育てること。
年齢を重ねても、旅行に行きたい。
友達とおいしいものを食べに行きたい。
好きな服を着て、おしゃれもしたい。
私としては、チャイナドレスも、まだまだ現役でいきたいところです。
そのためにも、今の自分に合う運動を、暮らしの中に持っておきたいんですよね。
ここで、ひとつ大切なことを。
背中や腰が曲がる背景には、骨や関節の変化、病気など、さまざまな事情があります。
見た目だけで「運動してこなかったから」とは言えませんし、無理に背すじを伸ばせばよいわけでもありません。
だからこそ、誰かと比べるよりも、
「今の私には、どんな動きができるかな?」
そこから始めてほしいなと思います。
ピラティスでも、呼吸をしながら、体の動きや力の入り方を確かめていきます。
「あれ? 私、肩にこんなに力が入ってた?」
「お腹を使うって、こういう感じ?」
そんな発見を少しずつ重ねる時間です。
私にとってのアンチエイジングは、年齢を隠すことよりも、これから楽しめることを増やすための体づくり。
年齢の数字は毎年きっちり増えます。
そこは律儀に増えなくてもいいのに(笑)。
それでも、自分の体と付き合う方法は、これからも学べます。
「興味はあるけど、若い人についていけるか不安」
「運動が久しぶりで、いきなりは心配」
そんな方のために、スタジオviviにはシニアクラスもございます。
今のお体の状態や不安を、まずは聞かせてくださいね。
無理のないところから、一緒に始めましょう。
10年後の自分に、
「あのとき始めてくれて、ありがとう」
と言ってもらえるように。
私も、未来の自分のために続けます。
ただし、創始者への敬意はあっても、
パンイチ指導の継承予定はございません(笑)。